テーマ
「自由」

建築

巡るスパイラル

野澤 春輝
山梨県立甲府工業高等学校

山の中に忽然と現れるガラスのスパイラル、その中では様々な体験をしつつ、高さや方向を変えながらこの山紫水明な山梨の眺望を取り込んでいく。
敷地は愛宕山の中腹部にある傾斜した土地である。愛宕山の景観にそった外観に加え、そこから見える美しい景色を生かすこと、そして、自然豊かな環境の中での人との出会いの場の提供を中心に考え設計した。自然の傾斜面に呼応するように建物各階を斜床とし、周辺環境との調和を行った。またそれらをスロープで接続することにより空間の連続性を生み出している。さらに空間の全てを斜床で繋ぐことで、建物全体が1本の折れ曲がった道「スパイラル」が作られる。これにより人々は建物を巡りつつ山梨の美しい景色を見ながら、新たな出会いを発見することが出来る。外に出ることが少なくなり、人と実際に会う機会がなくなりつつある現代だからこそ、この施設が出会いの場、憩いの場として利用されることを望む。

クラス名:建築製図
課題名:地域の交流センター

課題の対象者は建築科2年生であり、鉄筋コンクリート造の「地域の交流センター」を設計する課題である。学生にとっては鉄筋コンクリート造を用いた初めての設計課題となった。山梨県甲府市に実在する既存の交流センターの敷地を参考にしている。敷地は小高い山の中腹にある傾斜地となっており、南面には雄大な富士山と甲府盆地の街並みが一望できる絶好のロケーションとなっているため、南側の空間をどのように設計するかを利用者の目線で考えることが必要である。
今回、課題を進めるにあたり、スタートは高校生の視点からでも空間をイメージしやすいよう「地域の中学高校生の課外活動・合宿」に活用できるような必要諸室の配置を生徒共通の設計条件とし、そこから個人のアイデアとして、学生のみならず地域住民も活用できる要素を盛り込んでいる。

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