絵画

泡沫フラグメント

戸城 凜
香川県立観音寺第一高等学校

「自由」について考えた時、何かからの解放のイメージで鎖を描こうと思った。鎖で縛られた画面の奥にはさらにガラスがあり、そのガラスを割ったり鎖を欠けさせたりすることで閉鎖された空間を壊し、自由を得ることを表現した。欠けていてもまだつながっている鎖には、まだつながっているところには完璧な自由は得られないという意味を含ませた。シャボン玉は、縛られたところとその奥を静かに行き来している。また、生まれては必ず消えていく儚く脆い感じが自由そのものとリンクしていると感じた。画面では、思春期の自由を求める時期の学生の心も表している。シャボン玉は触れたら簡単に壊れる不安定さと様々な色の複雑な感情を表し、割れたガラスは心に空いた穴、触れるとけがをするような危険さを表した。

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