美術・工芸部門[絵画]
金鶏鳥のある静物
大成 汰一(済美高等学校)
金鶏鳥を主役とし、顔、羽、おなかの羽毛、尾羽、足など隅から隅々まで細部にこだわって描きました。特におなかの羽毛はなめらかに筆を動かし、羽毛の流れを感じさせるように工夫して描きました。尾羽の模様も時間をかけて丁寧に描き込みました。金鶏鳥の冠も実際の毛の流れを意識し、自分の色をのせていくことを頑張りました。緑の背中の羽1枚1枚の微妙な色の違い、重なりを表現していくのが難しく感じたと同時に描き込むのが楽しかったです。全体のモテーフでは、1つ1つの質感の違いを何時間も観察し、自分の感じた色を思うままにのせて丁寧に表現しました。特に布の模様の描き終わった時の達成感はすさまじかったです。左右のガラス瓶の光の当たり方、硬さ、うつろいを描くのが苦戦し制作締め切りまで全力でくらいつきました。50号の作品制作を通して、私は観る力、色彩感覚が成長したと思います。この経験を通して、私の制作意欲が高まりました。