SEIKA AWARD 2025

SEIKA AWARD 2025

美術・工芸部門[絵画]

多次元的空間

榊原 孝太朗(千葉県立松戸高等学校)

この作品は、日常の中で目にする空間や物体が、無数の線や面の交わりによって新たな次元を生み出していると思い、それを元に制作しました。
複雑に交わる線や鮮やかな色彩は、私たちが普段は見過ごしている、目に見えない関係性や構造を表しました。それぞれの要素は孤立しているようでありながら、色や形によって互いに影響し合い、共鳴する空間を作り出します。
この作品を通して、視覚的な空間の広がりだけではなく、私たちが普段意識しない次元の存在や、その中で生きている物体同士の関係性について考えるきっかけとなればと思います。