美術・工芸部門[絵画]
昼想夜夢
山本 柚稀(広島県立尾道東高等学校)
この絵は報われない恋をテーマに描いた。人物の周りに恋に関連する花言葉を持つ花をおく事で恋を表現した。黄色いチューリップには「望みのない恋」や「報われない恋」、リナリアには「この恋に気づいて」、パンジーには「私を思って」、鬼灯には「ごまかし」という花言葉がある。手に持っている簪はオパールで、「純粋無垢」や「希望」といった宝石言葉を持ち、頭に挿すはずの簪を手に持たせることで「希望」を除き、この恋を諦めようとしている様子を表現した。また、タイトルの「昼想夜夢」は(いつも思い続けていること)という意味で、人物の頭の周りに塩を使用してじゅわっと広がる様な模様をつくる事で、諦めたくてもいつまでも思い続けてしまう淡い恋心を表現した。