
美術・工芸部門[立体]
SEA THE FUTURE
中曽 芽衣(広島県瀬戸内高等学校)
私は、広島県の江田島という島で育ち、海洋ゴミ問題を身近に感じながら生活してきました。海洋ゴミ問題の解決のために私ができることは何かと考えたとき、芸術を通して問題を発信するという答えに辿り着きました。海岸の清掃をし、拾ったゴミで作品を作っています。
この作品は、牡蠣の養殖をする時に使うパイプを細かく刻み溶かして伸ばしたものをキャンバスに貼り付けています。ゴミで海を表現する事で、未来の海がゴミで溢れたことを表現しました。グラデーションは波を表現しています。また、深くなるにつれて海は暗くなるので下に行くほど暗い色にし、海の奥深くの光が届かない所までゴミで埋め尽くされてしまったことを表現しました。
このまま海洋ゴミが増え続けた場合海はどうなってしまうのか。世界中の人に海洋ゴミの実態を知ってもらいたい、という思いを作品に込めました。未来の世界が、海が美しくありますように。