奨励賞
メディア部門[映像]
Various
加藤 照陽(拓殖大学第一高等学校)
私はこの作品を用いて、人種や身体的特徴からくる差別をキャッチーに描くことに挑戦しました。上記のものを扱う作品の多くは実写表現を用いることが多いように感じます。より現実的な世界観を作り出す実写表現に感嘆する方々も多い一方、幼い子供は抵抗感を抱いてしまうこともあります。実際過去に自分も、障がいを扱うドキュメンタリー番組の視聴を、親から制限された経験があります。私は映像作品を作り始めて以降、メッセージ性を持つ物語の創作により、視聴者の考え方を刺激する作品の誕生を目指してきました。自分も苦しんだ経験のあるこのテーマをどうにかして抵抗感を抱かれにくいテイストで表現することはできないだろうかと考え、私が打って出たのがアニメーション制作への挑戦です。野菜のキャラクターが暮らす世界を舞台に、差別という人によっては重く捉えてしまいがちなテーマを優しいタッチで描き出しました。