SEIKA AWARD 2025

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文章部門[エッセイ]

古典と繋がる私の世界

角田 文乃(萩光塩学院高等学校)

私は英語が得意なわけではないし、人に誇れるような経験を持っているわけでもない。住んでいる場所も田舎の山奥で、グローバルとは程遠い位置にいると自分でも思っている。そんな私が、自分とは全く違う世界を生きている人と繋がり、違いや共通点を受け入れることで、自分の中にある世界が少し広がったような気がした。それが古典だった。古典の中に生きる人を知ることによって、時代を越えて、自分の今の環境や感情が見えていく。授業で学んだ古典作品から感じた率直な感想はたとえ小さくても、今しかない、自分にとっては価値があるものだ。

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