美術・工芸部門賞
美術・工芸部門[絵画]
この先にあるもの
瀧澤 冬弥(星槎国際高等学校 帯広学習センター)
経験とは確かにあった「これまで」であり、それが自信に繋がるのだと思う。それに支えられて僕は進んでいけるのだと。
今この瞬間にも時間は過ぎていき、全てが過去の出来事となって、記憶として 経験として僕の存在に積み重なってゆく。それらは力強く美しい羽になり1枚1枚が繊細に連なって、どこまでも僕を運ぶ大きな翼になるだろう。
束ねたたくさんの羽はその自信を確かなものにしてくれる。ずっと遠い所まで連れていってくれる。そんな気がしている。暗くて何も見えないはずの「これから」を見通して、静かに羽ばたき続けていきたい。
僕が進み続けられる理由を細密に描こうと制作しました。過去の出来事というものは曖昧なもので、時が経つにつれてぼやけていきます。それはまるで軽い羽のようで、日々抜け落ちていくものです。それでも新しい羽がまた生え、抜け落ちた羽たちを軌跡とし前に進む、そんな様子が描けていたら幸いです。