SEIKA AWARD 2026

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授業作品部門[映像]

胎児記憶

明石 亜季乃(静岡県立浜松江之島高等学校)

「記憶」は生命体の基盤となる要素だと感じています。経験した物事の「記憶」を元に行動して生きていく。そんな私たちにとって必要不可欠な「記憶」は胎児の頃にも存在します。「お腹の中はピンク色だった」「暗くて寂しかった。早く会いたかった」「親同士の喧嘩する声が聞こえた」「暗いトンネルをぬけたあとはとても眩しかった」といったように胎児の頃の記憶というものは次第に薄れていきますが、その瞬間は鮮明に記憶しています。この作品では、お腹の中での経験を視覚的に表現しています。妊娠33週目にして死産を選択した両親からありったけの愛を注いでもらったという「記憶」を大切に受け止める胎児と、この悲惨な「記憶」を糧に新たな生命を誕生させる夫婦を描きました。工夫としてBGMにオルゴールで奏でられた音楽を使用しました。