優秀賞
デザイン部門[建築]
視線の交わる家
池谷 優月(静岡県立浜松工業高等学校)
猫と視線が交わりつながる家を提案する。
現在、多くの人が日常生活にストレスを感じている。
そして、このコロナ禍で生活に癒やしを求めてペットを飼う人が増加している。
猫との触れ合いはネガティブな気分を減少させ、ゴロゴロ音からはリラックス効果が得られる。
しかし、勝手気ままな猫と心を通わせるのは簡単ではない。
そのため、まずは視線を交わらせることが大切である。
そこで、人の目線と同じ高さにできるキャットウォークの壁で構成された家を考えた。
この壁は、室の間仕切りや収納として機能しつつ、日常生活で自然と視線を交わらせることができるようになっている。
視線を交わらせることで、猫との繋がりを生み、喜怒哀楽を感じたり、感情をわかちあう。
そして、猫と人が家族だという感覚を持ち、生活する中に新たな喜びが生まれる。
この家での暮らしが、人と猫を優しく包み、お互いを想い合える豊かな生活へと繋がっていく。