奨励賞
デザイン部門[イラスト]
彼の庭園
亀岡 秀太(和歌山県立桐蔭高等学校)
私は幼い頃から自身が“何か”に監視されているような不思議な感覚を抱いていました。歳を重ねてより一層それを強く感じるようになり、紛らわせるために自身の想像力の範疇でその“何か”を肉付けし平面に表すことで美術製作に繋げています。
私たちの知りえる「世界」(ビル群のようなもの)を“何か”が包み込んでいる、我々がペットを飼育するように、庭園の手入れをするように...そのような見ている側を不可解な包容感、恐怖に陥れる作品を目指しました。
題名の「彼の庭園」の「彼」は“何か”自身であり、「庭園」は私たちの「世界」を表します。