美術・工芸部門[絵画]
ダクトの群れ
吉井 悠真(兵庫県立加古川北高等学校)
私は三ノ宮の飲み屋街にいた。ある目的地に向かうためマップを頼りにあちこち歩き回っていると、ここを通り掛かったのだ。私はこの飲み屋街の風景に目を奪われた。ダクトの重なり合った頭上の重々しさ、ネオンライトや蛍光灯の光は、この場を現実とは異なる異世界のように感じさせた。私はこの異世界のような空間を描きたいと思い、この作品を制作した。ダクトの重々しさを表現するため、単純な灰色ではなく多くの色を使って深みのある色を出せるように描いた。また、この飲み屋街には、ネオンライトや蛍光灯など、多くの光源があるので光の反射が複雑だが、不自然にならないよう意識して描いた。