SEIKA AWARD 2024

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デザイン部門[イラスト]

いま日が昇る

崎山 里瀬菜(沖縄県立普天間高等学校)

「大人になる」をコンセプトに、思春期の青年達の心境の変化を、少女の瞳から見える世界として描きました。
子どもの幼さや無垢な心を表すため、薄いピンクをベースに、全体的に淡く可愛らしい色で構成されています。また、思春期に起こる混乱や「自分は何者か」という悩みを表現するため、ドロドロと溶け出していく様子を描きました。
中央にある瞳は、夜が明け、朝日が昇る瞬間を表しています。静かで、穏やかに少女を優しく包みこんでくれた夜は終わりを迎え、眩しく光る未知の世界が始まろうとしています。
大人になるにつれ、自分の理想と現実のギャップに苦しみ、涙を流すこともあるでしょう。でも、そのようなドロドロとした負の感情も、美しく大切なものだと私は思います。