デザイン部門[建築]
ゆるくつなぐ
赤堀 光祐(静岡県立浜松工業高等学校)
内と外がつながり、地域コミュニティを形成する家を提案する。かつて銭湯はゆるいコミュニティとなり、人々をつなげていた。しかし男女別の閉鎖空間での小さな閉じたコミュニティだった。さらに各家庭に風呂が完備されると共に銭湯は廃れてしまった。そこで、浴場を道に開くことで、ゆるいつながりを生む建築としてコンバージョンすることを考えた。
川、テラス、店、軒下、広場、道へとレイヤーを重ねゆるくつなぐ。内と外をゆるくつなぐことで多様な利用と人々が入りやすい空間となっている。部屋は、食堂のような足湯カフェ、書斎のようなスペース、リビングのようなスペースで構成する。かつて銭湯が家の延長にあったように家の延長にこの建築が機能する。さらに店と住まいを厨房で空間的につなげた。
これらにより道と店がゆるくつながり、地域コミュニティを形成し人々の交流が広がっていくことを期待したい。