SEIKA AWARD 2024

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デザイン部門[建築]

水とともに関わり合っていく家

竹内 皓志(静岡県立浜松工業高等学校)

世界には水が多くあふれている。水とともに人々はすごし、生きていく。人々とかかわっている水に着目して、清らかな水の流れる静岡の源兵衛川を選んだ。
清らかな水の流れる源兵衛川の隣、南北に伸びているこの家。人々は昔から川の水を飲料水にしたり生活用水にしたりして、ときには川の見せる景色を見て関わり合ってきた。
そのような人々と川と関わることのできる家を考えた。水の流れのように、清らかな水の流れる源兵衛川の隣に、川に寄り添うようにこの家は建つ。都市の近代化は上下水道を発達させ、各戸への水の供給に成功したが、井戸や小川が有していた水利用による人々コミュニティを衰退させた。
清い水の流れる川を受け入れ、絶えず入れ替わることを許した空間は、新たな生態系を生み出す。生物も人々も潤いを保つような環境を持った家。地域と関わり合えるような家になることを期待する。