SEIKA AWARD 2024

SEIKA AWARD 2024

授業作品部門[キャラクター]

オムバード

藤林 夏美(北海道石狩南高等学校)

この作品は「オムライス」を宣伝する「ひよこ」のキャラクターです。身のまわりにあるキャラクターなどから着想を得て、親しみやすさとキャラクターらしさを表現するために丸いフォルムや顔のパーツの配置などを工夫しました。またひよこを元に作ることで体をオムライスに見えるようにしたり、1頭心なのでバランスを安定させつつさらにオムライスらしさを出すため土台に皿を作り、キャラクターにスプーンをもたせました。頭に爪楊枝を使ってお子様ランチ風の旗をさし、キャラクターの特徴の一つとして覚えられやすくしました。オムライスだけでなくひよこ感も出すために手を翼っぽい形にし、尻尾を少し尖って突き出るようにしました。キャラクターの性格は頭にケチャップがかかっているところからオムライスのソースは絶対にケチャップだというこだわりがある頑固者で短気という設定です。色塗りやかたちを作るときのムラやでこぼこができてしまったところが反省点ですが、今回の授業のテーマの宣伝するものとキャラクターをうまく掛け合わせることができたと思います。

● 授業課題設定意図
キャラクターは地域や団体、商品といった情報やイメージを伝える役割があります。本課題ではまず、身近にあるキャラクターについて話し合い、生活や社会に美術が関わっていることを意識づけました。そこからキャラクターには様々な性格や外見的な特色があることを学習しました。キャラクターの外見的な特徴、性格を考え、形や色彩の効果を生かしてテーマに沿ったデザインを考えました。テーマについて、ただ動物そのものをつくるのではなく、複数の要素を組み合わせたキャラクターにすることで、創造性に幅をもたせるようにしました。性格や特徴、キャラクターからのひとこと(PR)などを考え、正面や側面図を描き、実際に立体化しました。新聞を芯材にし、重心に安定感を出すよう調整し、紙粘土を上から肉付けし、表面を整えてアクリル絵の具で着彩をしました。最後は鑑賞会を行い、何をPRする何のキャラクターか、発表し、自他の作品を鑑賞しました。