SEIKA AWARD 2026

SEIKA AWARD 2026

奨励賞

マンガ部門[ストーリーマンガ]

ジュネーヴと我執 —The End Of Will—

石川 美心音(東海学園高等学校)

第二次世界大戦の戦場で、国際法を信念として任務についた一人の兵士の、その後の人生の苦悩を描きました。
悲惨な戦場の中で心の拠り所としていたルールが、極限状態では表向きだけの綺麗事となってしまう現実の矛盾を目の当たりにし、受け止めきれず錯乱してしまう衛生兵の物語です。
過去の記憶と現在が重なる展開で、主人公の心が壊れていく過程を表現しました。
タイトルの「Will」には、主人公の名前と、彼の信念(意思)の二重の意味をかけています。
また、「我執」には信念を貫く主人公と、もう一人の中心人物である自己中心的な女性脚本家の性格を込めています。
苦労した点は、第二次世界大戦後のアメリカの社会や雰囲気です。今まで観た映画や本の知識を総動員し、さらに主人公が信じていた1929年版ジュネーヴ条約の内容も合わせようと努めました。

作品を開く