奨励賞
メディア部門[写真]
集めて、輪郭とする
北上 にこ(八戸工業大学第一高等学校)
人は一瞬一瞬の記憶や経験が積み重なることで、自分という存在を形づくっていると考え、この作品を制作しました。顔の写真を分解し、断片として並べ直すことで、私たちの自己認識もまた、完全な一枚の像ではなく、無数の断片の集積によって成り立っていることを表現しました。欠けやズレを抱えたまま人は存在しています。本作で用いた「輪郭」とは、はっきりとしたものではなく記憶や経験を通して少しずつ浮かび上がってくる自分の在り方そのものを指しています。記憶の断片を集め、重ねることで生まれる輪郭こそが、その人自身なのではないかと考えました。その過程を視覚的に示すことができたと思います。