SEIKA AWARD 2025

SEIKA AWARD 2025

メディア部門[プログラミング作品]

sizzurp doll

阿曽 祥大(芝高等学校)

ブラウザで動作。
自分が幻聴や幻覚、不眠に悩まされていた体験を基に、次の瞬間に何が起こるか分からない、不安定な精神的恐怖を表現しました。
文脈や意味を意図的に排除した唐突でナンセンスな演出や脚本、シュールなビジュアルを多用することで、自身が感じた混乱と恐怖、正体不明の高揚感を作品に落とし込むことを目指しました。
夢や幻覚、幻聴に共通する「不完全さ」や「低解像度」の質感を再現するため、音質や画質が自動で劣化される「Decker」という特殊なゲームエンジンを採用しました。また、撮影した写真や描いたイラストを4bit(16色)に変換しましたが、単純に4bit化するだけでは不自然になるため、長い時間をかけ、全てのカットを手作業で1ドットずつ修正しました。
さらに、「Decker」は日本語での技術情報がほとんど存在しないマイナーエンジンであるため、開発やデバッグの過程でも多くの困難に直面しました。

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