美術・工芸部門[絵画]
Determination
堀口 和奏(さいたま市立大宮国際中等教育学校)
昨年の夏、マレーシアでの校外研修の際、バトゥ洞窟の孔雀の置物に一瞬で心を奪われた。孔雀は「美」「富」「再生」を象徴する動物で、古来より多くの国々で神の使いとして崇められてきた。この孔雀を描きたいと強く感じ、少女と孔雀を一体とすることで、記憶に残る私の「決意」を表現した。
海外という非日常的な世界での出会いを印象づけたいと思い、背景の色合いで時空間を超えられるような奥行を出そうと努めた。また、こんなに大きなサイズの制作は初挑戦で、自分のイメージ通りに表現するには絵の技術が追いつかず、周りの人の創作活動に目を奪われ、立ち止まることもあった。だが、たとえこの先つまずき転んだとしても、執念のような覚悟で立ち向かいたい。その決意を込めて完成させた。
記憶というものは脆く儚いが、一つの形として人の心に残るのだと改めて実感した。見る人の心に残る作品を意識して、これからも絵を描いていきたい。