デザイン部門[グラフィック]
ABCaterpillar
小川 祈莉(大阪府立吹田東高等学校)
本作品のテーマは「記憶」です。いもむしの形をしたアルファベットを連続的に配置することで、記憶が断片的な状態から次第につながり、積み重なっていく過程を表現しました。ABCは学びの原点であり、幼少期に初めて覚えた文字として、多くの人の中に共通して残る記憶の象徴であると考えました。同じアルファベットであっても、色彩や模様、表情に変化をもたせることで、記憶は同一の出来事であっても、受け取る人や時間、感情によって意味が変わることを示しています。
また、いもむしは成長の途中段階の存在であり、未完成で変化し続ける記憶の状態と重ね合わせました。全体を明るい色合いで統一し、見る人が自身の記憶と重ねながら鑑賞できる作品になるよう工夫しました。記憶は曖昧でありながらも、人の中で生き続ける存在であることを、この作品を通して伝えたいと考えています。