マンガ部門[ストーリーマンガ]
屋上の地縛霊
早川 和紗(ルネサンス豊田高等学校 豊田駅前キャンパス)
「記憶」を人を生かしも縛りもするものとして本作を描いた。
描き始めた当初から、登場人物の記憶の忘却や再会を軸に物語を構想しており、制作途中で本Awardのテーマが「記憶」であると知り、本作を応募することを決めた。
居場所を失っていた花楓にとって、志珠は初めて出来た友達であり、心の拠り所であった。彼女と過した時間は救いであると同時に、現実を変えられないまま留まり続けてしまう呪いでもある。
屋上という閉ざされた空間を、救いと呪いの両義性を持つ場所として描き、完全な救済や絶望に回収せず、当人たちにとっての幸福が静かに続いていく結末になった。
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