SEIKA AWARD 2026

SEIKA AWARD 2026

メディア部門[映像]

MEMORY

関口 万緒(長野県長野西高等学校)

この作品は、過去の義務教育の中で感じていた「縛られている感覚」を、暗い地下鉄という空間で表現しました。地下鉄は、決められたレールの上を進み、途中で立ち止まることも進路を選ぶこともできません。その閉塞感や光の少なさは、私が当時、周囲の期待や同調圧力のために自分の考えや感情を抑え込んでいた記憶と重なります。窓の外に広がる反復する闇の風景は、同じ日常が続く感覚を表し、わずかな光は、その中でも確かに存在していた「自分らしさ」や思考の芽生えを示しています。過去を否定するのではなく、あの時間をどう受け止め、今の自分へとつながっているのかを静かに見つめ直すことが、この作品の意図です。