文章部門[エッセイ]
2年ぶりに歩いた道
吉田 一貴(星槎国際高等学校 帯広学習センター)
本作のテーマは「時の経過による視点の変化と、無意識の中に蓄積される記憶」です。かつて通学路として毎日歩いていた道を、2年経った今の視点で再確認する過程を描きました。
?作成に関しては、単なる「懐かしさ」だけで終わらせないよう工夫しました。 自販機の値上がりや植木の成長といった目に見える変化だけでなく、「段差が浅く感じる」といった、自分自身の成長によって生じる感覚のズレを大切にしています。 また、校則ではなく所持金が理由でコーラが買えない現実や、道路の白湯への違和感など、今の自分だからこそ引っかかる日常を盛り込みました。
?結びの「記憶は残そうとして残るものではない」という言葉には、かつて無意識に見ていた景色が、今の視点で捉え直すことでようやく「記憶」として完成するという思いを込めています。 読んだ人が、自分の歩んできた道のりを少し肯定的に振り返るきっかけになれば嬉しいです。
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