SEIKA AWARD 2024

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文章部門[エッセイ]

私はマスク人間

玉置 詞望(和歌山市立和歌山高等学校)

コロナ禍と聞いて、私がいつも先に連想するのはマスクです。
それにより縛りを受け、時には人の目から守ってくれる心の拠り所となり、矛盾だらけですが私にとって馴染み深いアイテムだからです。
今の時代、マスクと聞けば感染予防の役割が真っ先に浮かびやすいものですが、言葉自体には面、仮面といった意味もあります。
私はこれまでも今も、
どちらかというと後者の役割でマスクを捉えています。
ところが、周りがマスクをしていることが“普通”の世界になったことで、私が自分の思う自由を手にするためには、自分を否定し隠す「仮面」を外せるようになる必要があると気づきました。
コロナ禍前からマスクに安心し苦しんできた私だからこそ書ける見解があるのではないかと思い、このエッセイで綴りました。

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