SEIKA AWARD 2024

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文章部門[エッセイ]

自由の新大陸に導く切符

太田 真爾(桐蔭学園高等学校)

テーマが「コロナ禍の自由について」ということで、どのように論を展開しようか、迷いました。たしかにコロナ禍で自由が失われてしまったことは事実かもしれません。そもそもなぜコロナ禍で自由が失われたと感じるのでしょうか。それは各人の自由を遂行する行為と感染対策の両立が困難だからだと思います。各人が“自由感”を噛みしめようと恣意的に行動することは感染対策の観点から危険です。個々の行動に責任と自覚をより一層、持つ必要があるのです。そんな中、私はコロナ禍で〈ウチの自由〉を確立することに努めました。どうすれば要請を遵守しながら、〈ウチの自由〉を感じることができるのか。私はコロナ禍で哲学対話やキャンプなど、積極的に参加した「リモート」でその答えを見つけました。コロナ禍だからこそ「自由」とは何か、今こそ立ち止まって考える意義があるはずです。さあ、皆さんも「自由の新大陸」に導く切符を手に入れましょう!

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