SEIKA AWARD 2024

SEIKA AWARD 2024

奨励賞

デザイン部門[ファッション]

神の使い

鳥屋 渚(帝塚山学院高等学校)

モチーフに白孔雀を採用しました。白孔雀は、よく見られる青いインド孔雀とは異なり、白変種で真っ白な飾り羽が特徴です。世界的にも珍しい動物であまり世に知られていないため、この動物をドレスで表現しました。素材は紙をメインとしています。理由は、繊細で壊れやすい性質の紙を用いることで、孔雀の一瞬の輝きや命の儚さを伝えたいからです。また「神の使い」とも呼ばれる白孔雀を「紙」で表現することで2重の意味を掛け合わせています。羽の部分を材質の違う紙を組み合わせて形にメリハリを出し、シルエットを孔雀らしく見せることをポイントとしました。特徴的なお尻の部分は、障子紙を何層にも重ねてボリューム感と白の重なりを出し、冠羽という頭の羽を胸元に付けることでアクセントにしました。障子紙や和紙の他に水引も使い、和テイストも感じられる作品です。
この作品を通して白孔雀のような魅力溢れる動物が広く世界で知れ渡って欲しいです。